デジタルアーカイブとは– いつかの誰かのために残す取り組み –

デジタルアーカイブとは

地域や組織の中に眠っている歴史資料をデジタルのかたちで保存し、いつでもどこからでも見られるよう共有していこうとする取り組みです。

歴史資料ってどんなもの?

歴史資料というと学術的価値の高い文献のようなものを思い浮かべる方もおられるかもしれません。ですが歴史を構成する小さなあしあと一つひとつが歴史資料になり得ます。

たとえば、
・フィルムや紙焼き写真などの写真資料
・録音された音声や録画された映像などの視聴覚資料
・印刷物、冊子、書類などの紙資料
・商品、販促物、設備、建物などの現物資料
・デジタル機器で記録されたテキストデータや静止画や動画などのボーンデジタル資料
・人々の体験や記憶といった無形資料
などです。(※)

会社の中にある歴史資料とは?

企業デジタルアーカイブの歴史資料にはどのようなものがあるのでしょう。具体的事例をいくつか挙げてみたいと思います。

・創業メンバーの集合写真
・古い社屋の写真
・設立当時の職場で働く従業員の写真
・社会貢献活動の写真
・歴代商品を記録したフィルム
・創業者の訓示が録音されたカセットテープ
・記念式典を記録したビデオテープ
・社内報
・カタログ
・ポスター
・自社について取り上げられた新聞記事
・主力商品の第1号機
・シリーズ化した景品
・過去に使用していた製造機械
・敷地の裏から見える雄大な景色
・OB社員によるヒット商品開発秘話(オーラルヒストリーというインタビューを記録する手法でデジタルアーカイブ化が可能)

デジタルアーカイブが必要な理由

歴史資料は、何もしないでいると、変色や腐食による劣化、あるいは破損や紛失といったトラブルに見舞われる危険性があります。こうした事態は社会にとって大きな損失になるため、何としても防がなければなりません。企業が事業活動を続ける中で生み出してきた歴史の産物は、誰かの気付き・学び・研究・創作等に役立つ大切な資産なのです。

「残す」とは、言い換えれば他の誰かに共有し別の何かに活かすことです。どのような場面で花開くかわからない歴史資料でも、思わぬところで社会をほんの少し良い方向に変えてくれるかもしれません。デジタルアーカイブにはその可能性が秘められています。

(※)当該項目の説明作成にあたり、以下の文献を参考にしています。
特集:企業のデジタルアーカイブ,企業デジタルアーカイブの動向と可能性
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsda/5/3/5_193/_pdf/-char/ja

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